古流松藤会では伝統的ないけばなとしての「生花」と共に新しいいけばな
「現代華」を採り入れ、この二つが基本的な様式となっています。
昔も今も、花を飾り愛でる習慣は世界共通です。その中でも生け花の美の探求は
日本固有の文化として、古来から生活の中に取り入れられてきました。
その時代の流行や生活様式のなかで、日本の生け花には多くの流派が生まれました。
また、一方では日本人の生活様式が洋風に変化するにつれて、海外での生け花
とも言えるフラワーアレンジメントも定着しています。
この様な時代の移り変わりのなかで、古流松藤会は、古き良き「生花」の伝統美を
受け継ぎながら、戦後間もなく「現代華」の研究を行ってまいりました。
それは、伝統を守る事だけではなく、新しい時代の美を早くから研究した結果、
「伝統と個性」を目指した今の古流松藤会のいけばながあるのです。