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古流松籐会について

古流松藤会では伝統的ないけばなとしての「生花」と共に新しいいけばな
「現代華」を採り入れ、この二つが基本的な様式となっています。
昔も今も、花を飾り愛でる習慣は世界共通です。その中でも生け花の美の探求は
日本固有の文化として、古来から生活の中に取り入れられてきました。
その時代の流行や生活様式のなかで、日本の生け花には多くの流派が生まれました。
また、一方では日本人の生活様式が洋風に変化するにつれて、海外での生け花
とも言えるフラワーアレンジメントも定着しています。
この様な時代の移り変わりのなかで、古流松藤会は、古き良き「生花」の伝統美を
受け継ぎながら、戦後間もなく「現代華」の研究を行ってまいりました。
それは、伝統を守る事だけではなく、新しい時代の美を早くから研究した結果、
「伝統と個性」を目指した今の古流松藤会のいけばながあるのです。

生 花 (せいか)
古流のいけばなは200年あまり前の江戸時代に誕生しました。
生花はその長い歴史の中で伝承された花型で、無駄なく簡素化された中に
格調をもったいけばなです。
日本の文化として伝承されてきたいけばなは、これからも時代を超えた美しさ
として受け継がれていく伝統的な美しさです。

生 花

現代華 (げんだいか)
古典的な様式にとらわれず、個々の自由な発想によって自由な形で
花材を取り合わせ表現するいけばなです。
現代の生活環境と新しい感覚に基づいて生まれたとも言える現代華は
生活に彩りを添え、制作者の個性を表現できるいけばなです。
決まった形はありませんが、生花の古典的なを学ぶことで、バランスや
動き、空間構成など美しさを表現する法則性を知り、様々な要素を
取り合わせながら作品を完成させる現代華の難しさと面白味があります。
いけばなを日本の伝統的な「華道」として、堅苦しく難しいものだと
先入観を抱いていた方も多いかと思います。
様式美とも言える生花の伝統を学び、新たな美しさを個性的に表現する
現代華を楽しむことができるのが、古流松藤会のいけばなです。

現代華